LEDプリンタ 【LED printer】
概要
LEDプリンタ(LED printer)とは、着色された微細な粉末を感光体に「LED」(Light Emitting Diode:発光ダイオード)からの光線で付着させ、これを熱と圧力で印刷面に転写する方式のもの。原理としてはレーザープリンタと同じだが、光源としてレーザーに代えてLEDを利用するためこのように呼ばれる。コンピュータから送られてきた印刷イメージに従って、「ドラム」(drum)と呼ばれる筒状の感光体の表面に一列に並んだ数千から数万の微細なLEDから光線を照射し、「トナー」(toner)と呼ばれる着色された粉末を付着させる。ドラムを回転させながら印刷面に押し付け、同時に表面を熱してトナーを溶かすと、紙にイメージが転写される。
ドラムにレーザー光を照射するレーザープリンタが単一のレーザー光源からの光を回転するミラーなどで導いて感光面を走査させるのに対し、LEDプリンタでは個々のドット(画素)に対応する微細なLEDを固定的に設置したヘッドを利用する。
レーザー方式に比べ光学系が簡素なため装置の小型・軽量化、低価格化が可能で、像も鮮明で印刷速度も高速、可動部が少ないため故障しにくいなどの特徴がある。一方、光学系以外はレーザー方式と変わらないため、インクジェットプリンタなどと比べれば筐体は大きく高コストで、消費電力や発熱も多い。
(2024.6.16更新)