疎結合 【loose coupling】

概要

疎結合(loose coupling)とは、システムの構成要素間の結びつきや互いの依存関係、関連性などが弱く、各々の独立性が高い状態のこと。逆に、要素間の結びつきが強く独立性が低い状態のことは「密結合」(tight coupling)という。

疎結合な設計では各要素が互いに深く結びついてはおらず、一部分の変更が他の要素に影響を及ぼす度合いが小さい。互換性拡張性、担当や責任の分担のしやすさ、不具合発生時の原因追及のしやすさなどで優れるが、要素間の連携や通信にかかる負荷が大きく、性能や必要な容量などで不利になることがある。

マルチプロセッサコンピュータやネットワークシステムなどで機器間や装置間の関係性を表す概念として用いられるほか、プログラミングソフトウェア開発では、設計・実装指針としてプログラム部品間の結合度をどの程度にするかが重要となる。

(2020.7.4更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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