スーパーリロード 【hard refresh】

概要

スーパーリロード(hard refresh)とは、Webブラウザの機能および操作の一つで、手元に保存されたキャッシュを無視してすべての要素をWebサーバから強制的に再読み込み(リロード)すること。

Webブラウザは一度ダウンロードしたファイルなどを、コンピュータ内のストレージファイルとして一定期間保管しておき、次に同じファイルが必要になったときはストレージにある写しを利用する「キャッシュ」(cache)という仕組みがある。毎回サーバから呼び出す場合に比べ回線資源の節約や表示時間の短縮につながる。

キャッシュにはサーバ側から指定された有効期限があり、これが過ぎるまでは再読み込みをわず手元にある写しを利用するようにできているが、何らかの事情で期限を待たずにサーバから最新の内容を読み込み直したい場合がある。

そのような場合に用いるのがスーパーリロードで、現在表示されているキャッシュデータはすべて破棄し、初回読み込み時と同じようにサーバからすべての要素をロードし直して最新の状態を表示する。取得したデータキャッシュとして保管し直す。

更新ボタン(回る矢印アイコン)のクリックタップキーボードの「F5キーなど、通常のリロード操作ではHTMLファイルなど一部の要素のみを読み込み直し、画像などはキャッシュの内容を用いるため、全体をスーパーリロードするには特殊な操作が必要となる。

パソコン向けのWebブラウザでは、Shiftキーを押しながら更新ボタンまたはF5キー、あるいは「Ctrlキーを押しながら更新ボタンまたはF5キー(両方に対応している製品もある)でスーパーリロードできる。スマートフォンタブレット端末Webブラウザではスーパーリロード用の操作は用意されておらず、設定画面などからキャッシュを削除する必要がある。

(2023.4.27更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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