キャプチャ 【capture】 キャプチャリング / capturing / キャプ / キャプチャする / キャプする
概要
キャプチャ(capture)とは、捕獲(する)、争奪(する)、占領(する)などの意味を持つ英単語。ITの分野では、何らかの対象が発する信号やデータなどを、装置やソフトウェアを用いて記録・保存するという意味で用いられる。画面キャプチャ (スクリーンキャプチャ/screen capture)
単にキャプチャと言った場合、ある瞬間のコンピュータの表示画面を丸ごと画像データとして写し取った「画面キャプチャ」を指すことが多い。スクリーンキャプチャあるいはスクリーンショット(screen shot)とも呼ばれる。
オペレーティングシステム(OS)の機能などとして提供されるもので、特殊なキー操作やボタン操作などにより、ディスプレイに映し出されている操作画面全体を画像データとして取り込む。取り込んだデータはクリップボードを介して別のソフトウェアに呼び出したり、画像ファイルとして特定の場所に保存されたりする。
ビデオキャプチャ (動画キャプチャ/映像キャプチャ/video capture)
テレビチューナーやビデオレコーダーなど映像を扱う機器から、映像や音声をデジタルデータとして取り込んでコンピュータに保存することを「ビデオキャプチャ」という。
コンピュータの操作画面や、特定のウィンドウの表示状態などを動画として記録(録画)すること(画面キャプチャの動画版)を指す場合もある。
パケットキャプチャ (packet capture)
ネットワークの分野では、回線上を流れるデータ(パケット)を取り込んで、記録や表示、内部の解析などを行うことを「パケットキャプチャ」という。
通常はネットワーク管理のために特殊なソフトウェアや機材を用いて行われるもので、通信量を把握したり、トラブルの原因を調べたりするのに役立つ。
モーションキャプチャ (motion capture)
特殊な機材を用いて被験者の体の動きをデータとして記録し、3次元グラフィックスの動きとして再現する技術を「モーションキャプチャ」という。
全身に装着するセンサーや特殊なカメラなどを用いて体の各部の動きを時系列に詳細に記録する。このデータを人体を模した3Dモデルに適用することで、リアルな人間の動作を再現することができる。
3DCGを用いたビデオゲームやアニメーション映像などで利用され、モーションキャプチャによりキャラクターの「動きの演技」を行う人のことを「モーションアクター」(motion actor)という。