キャラクタ 【character】 キャラクター / キャラ
概要
キャラクタ(character)とは、性質、性格、個性、気質、特徴、特質、形質、人格、品性、人柄、身分、地位、登場人物、配役、役柄、個性的な人、変わり者、面白い人、文字、字体、書体、記号、符号などの意味を持つ英単語。一般の外来語としては、物語の登場人物、性格や人格の類型、集団内や対人関係における役割、何かのシンボルとして創作されたマスコット、などの意味で用いられることが多い。「キャラクター」と長音記号つきで表記され、「キャラ」と略されることも多い。
ITの分野では、コンピュータの扱う文字データを構成する一つ一つの文字のことをキャラクタという。単に「文字」と訳されることもある。慣例として「キャラクタ」と末尾の長音記号を省いた表記が定着しているが、近年では一般的な表記に倣って「キャラクター」とすることも多い。
文字はコンピュータ内部では文字コード規格で規定された番号で識別・処理される。アルファベットや仮名、漢字、記号など日常的に使う文字(図形文字)の他に、空白文字や改行、字下げ(タブ)などといった特殊な文字(制御文字)を扱うことができる。
コンピュータの表示・操作方式の一つで、利用者が文字で命令文を入力し、コンピュータが実行結果を文字で表示することにより対話的に操作する方式を「キャラクタユーザーインターフェース」(CUI:Character-based User Interface)という。アイコンやウィンドウなどのグラフィック表示とマウスやタッチ操作による画面上の位置指定を基本とする「グラフィカルユーザーインターフェース」(GUI:Graphical User Interface)と対比される。
キャラクタ表示
ディスプレイ装置が実用化された当時のコンピュータは、画面表示の内容を保持するためのメモリ装置の容量が少なく、機器の動作速度や装置間のデータ伝送速度も遅かったため、画面を縦横数ピクセルごとの格子状に分割して管理し、一つ一つの格子に決まった字体の文字を表示する方式を採用していた。
このような方式をキャラクタ表示(キャラクタディスプレイ、キャラクタモード)と呼び、1ピクセル単位の表示をグラフィック表示(グラフィックディスプレイ、グラフィックモード)と呼んでいた。現代の一般的なコンピュータはグラフィック表示モードでのみ動作し、文字表示もピクセル単位の画像に展開してから表示する。