whichコマンド 【which command】

概要

whichコマンド(which command)とは、LinuxなどのUNIX系OSでよく用いられるコマンドの一つで、コマンド実行ファイルを探して場所(パス)を表示するもの。

「which コマンド名」で指定したコマンドを処理する実行ファイルファイルシステム中のどこにあるかを調べ、見つけたらフルパスを表示する。探す場所は「PATH環境変数に設定されたディレクトリで、最初に見つかった場所を表示する。

UNIX系OSコマンドは同名の実行ファイルとして実装されていることが多いが、cdコマンドのようにシェルが自ら処理する「組み込みコマンド」あるいは「内部コマンド」もある。組み込みコマンドには対応する実行ファイルが存在しないため、whichコマンドで探しても存在しないという回答になる。

コマンド実行ファイルだけでなくソースコードやマニュアルの場所も知りたい場合は「whereisコマンド」を用いる。なお、Windowsではコマンド実行ファイルの位置を表示する、ほぼ同じ機能のコマンドとして「whereコマンド」が用意されている。

(2024.8.5更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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