Spring Boot

概要

Spring Bootとは、Java言語によるWebアプリケーションフレームワークである「Spring」の基本的な機能を集め、シンプルなパッケージにしたもの。初学者の環境整備やアプリケーション開発・展開の迅速化などために用いられる。

Spring Frameworkは主にJavaプログラムWebサーバ上で動的実行するWebアプリケーション開発するためのフレームワークで、多くのアプリケーションに共通する汎用的な機能を提供し、開発者が自分たちのアプリケーションに固有のコードや設定を記述するだけで済むようにしてくれる。

SpringJavaフレームワークの中でも人気の高い製品で、活発に追加機能や派生プロジェクト開発が進められてきた。近年では肥大化が進み、初歩的な環境構築うだけでも複雑な設定ファイルの編集などをわなければならず、敷居が高いことが問題となってきた。

Spring Bootは一通り機能するSpring環境を簡単に導入するためのパッケージで、案内に従ってソフトウェアを展開すれば、特に設定などをうことなくSpringの導入が完了する。設定や構成はアプリケーションに合わせて開発者側でカスタマイズすることもできる。

標準的なWebアプリケーションサーバAPサーバ)のTomcat組み込み済みとなっており、Webサーバに別途導入しなくてもアプリケーションを展開できる。アプリケーション全体を単一のJARファイルにまとめてくれるため、実行時には「java -jar」コマンドですぐに起動できる。APサーバ導入済みの環境向けにWAR形式パッケージを作成し、Tomcatあるいは他のAPサーバで起動させることもできる。

(2022.12.1更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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