PNG32 【32-bit PNG】

概要

PNG32(32-bit PNG)とは、画像ファイル形式PNGの仕様の一つで、1677万7216色までの色と256段階の透明度で各画素を表現するもの。32ビットの色情報を用いる。

PNGPortable Network Graphics)は画像をデータ圧縮してファイルに格納するためのデータ形式の一つで、圧縮に伴い損失が生じない可逆圧縮うため、図やイラスト、アイコンなどの画像に向いている。インターネットなどで標準的に使用される形式の一つとして普及している。

PNGにはいくつかの異なる画像形式が用意されているが、PNG32は一つの画素につきRGB(赤・緑・青)各色8ビット(256段階)に透明度8ビットの計32ビットで色を表す。1677万7216(224)色は写真などをほぼ違和感なく再現できる色数(フルカラー)とされる。

透明度は各画素ごとに設定できる8ビット256段階の画像で、表示や印刷の際にその画素がどの程度背景にある画像などの色を透過するかを表している。0から255までの整数で表され、0なら完全な透明(背景色100%)、255なら完全な不透明(画素の色100%)となる。例えば、半分の127に設定されていれば、その画素の色50%、背景色50%を混合した色で描画される。

PNG形式では他に、透過度情報がなく24ビットの色情報で各画素を表現する「PNG24」、1677万7216色から256色を選んで各画素8ビットで表現する「PNG8」、最大16ビット(65,536段階)までのグレースケールで保存するモードなどが用意されている。

(2023.7.15更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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