PNG24 【24-bit PNG】
PNG(Portable Network Graphics)は画像をデータ圧縮してファイルに格納するためのデータ形式の一つで、圧縮に伴い損失が生じない可逆圧縮を行うため、図やイラスト、アイコンなどの画像に向いている。インターネットなどで標準的に使用される形式の一つとして普及している。
PNGにはいくつかの異なる画像形式が用意されており、PNG24は一つの画素につきRGB(赤・緑・青)各色8ビット(256段階)ずつの24ビットで色を表す。224で1677万7216色を表現でき、これは写真などをほぼ違和感なく再現できる色数(フルカラー)とされる。
フルカラー画像を圧縮する方式にはJPEGなどもあるが、PNGは可逆圧縮を行うため圧縮に伴って画質の劣化や色の改変などが起こらない利点がある。ただし、JPEGなど非可逆圧縮の形式に比べるとデータ量は増大(圧縮率は悪化)する。実用上は、極力もとの画質を維持したい業務用途などで用いられることが多い。
PNG24では透過色や半透明などの機能は利用できないが、各画素に8ビットを追加して32ビットとし、256段階の透過度を指定する「PNG32」も用意されている。他にも、1677万7216色から256色を選んで各画素8ビットで表現する「PNG8」や、最大16ビット(65,536段階)までのグレースケールで保存するモードなどが用意されている。
(2023.7.14更新)