MRO 【Maintenance, Repair and Operation】

概要

MRO(Maintenance, Repair and Operation)とは、企業などが購入・調達する物品のうち、備品や消耗品などのこと。また、そのような資材の購買を管理、効率化する情報システムサービスなどをMROと呼ぶこともある。

一般的なオフィスでは文房具や用紙、机や椅子などのオフィス家具、OA機器などが該当する。資産として管理される大型の機械や高額の設備などは含まれず、日々消費・補充される備品や消耗品などを指す。

もとは製造業で、製品の一部となる原材料や部品、製造に使われる設備などを除いた、生産設備の保守maintenance)、修理(repair)、稼動(operations)に必要な工具や冶具、消耗品、補修用品、燃料などを表す用語である。

原材料や生産設備の調達は購買部門や製造部門が集中的に管理し、調達額や契約期間などで一つの相手先との関係が深くなる場合が多いため早くから電子化や効率化が進められてきた。

一方、MRO資材は様々な部門が様々な調達先から少しずつばらばらに購入・発注するのが一般的だったため効率化が進みにくい分野だったが、2000年前後になりインターネットによる電子商取引EC)が登場すると、オフィス用品の法人向けネット通販(B to B EC)などが急速に普及した。

航空業界などでは、MROを “Maintenance, Repair and Overhaul” の略とし、機械の整備や補修、分解修理などの点検・整備業務の総称を表す。

(2020.7.6更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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