MPEG-7 【ISO/IEC 15938】

概要

MPEG-7(ISO/IEC 15938)とは、動画や音声などのデータにその特徴を表す情報を付加し、検索などに利用できるようにするためのデータ形式の標準規格。2002年にISO/IEC 15938として標準化された。

MPEG-7はXMLベースのデータ形式で、映像中の各場面で写っているものの形状や色などの特徴量を動画ファイルなどの内部に付加することができ、ある映像や場面と似た場面を探しだすといった処理に応用することができる。

また、誰が写っているか、何をしているところか、いつ撮影した映像か、といった人間にとって意味のある情報を文字などで記録することもでき、文字で条件を記述して映像を検索することができるようになる。

MPEG-1/2/4は主に動画の圧縮符号化の方式を定めた規格だが、MPEG-7では符号化方式は定めておらず、付加情報の形式についてのみ規定している。MPEG-1/2/4と併用することができ、MPEG以外の符号化方式で作成されたデータ情報を付加することもできる。

(2023.4.6更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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