Skylake
概要
Skylakeとは、米インテル(Intel)社のCPU製品の内部設計(マイクロアーキテクチャ)の一つで、第6世代Intel Coreプロセッサシリーズ(および同世代Pentium/Celeron/Xeonシリーズ)に採用されているもの。2015年8月に発表された。店頭などでは第6世代Core i3/Core i5/Core i7プロセッサの製品シリーズ名のように用いられることもある。前世代のBroadwellおよびHaswellアーキテクチャから刷新された新たな設計が採用されている。主な改善点として、省電力化やオーバークロックへの柔軟な対応、メモリコントローラのDDR4 SDRAMやDDR3Lへの標準対応などが挙げられる。グラフィックス機能(GPU)も強化され、DirectX 12やHDMI 2.0、3画面同時出力、動画圧縮形式「HEVC」(H.265)のコーデック(CODEC)など最新技術に対応している。
Skylakeを採用した第6世代Intel Core i3/Core i5/Core i7はCPUソケット形状に、Broadwell世代のLGA1150から接点が1つ増えたLGA1151を採用しており、旧製品と差し替えて利用することはできない。機能強化と製造プロセスの微細化を交互に繰り返す同社の「Tick-Tock」(チクタク)戦略では、Haswellと同じ機能強化の世代にあたり、プロセスルールは直前世代のBroadwellと同じ14nm(ナノメートル)を採用している。
Skylakeのマイクロアーキテクチャは次の世代の「Kaby Lake」(第7世代Intel Core)、その次の世代の「Coffee Lake」「Amber Lake」「Whiskey Lake」(第8世代)、その次の世代の「Coffee Lake Refresh」(第9世代)、その次の世代の「Comet Lake」(第10世代)でも使われた。第10世代のうち10nmプロセスへ移行した「Ice Lake」でようやく次の「Sunny Cove」マイクロアーキテクチャへ移行した。
(2024.1.11更新)