Android NDK 【Android Native Development Kit】
概要
Android NDK(Android Native Development Kit)とは、Android環境においてハードウェア上で直接実行できる形式(ネイティブコード)のプログラムを作成するための開発キット。EclipseやAndroid Studioなどの開発環境に導入することができ、米グーグル(Google)社が無償で公開している。通常、Android向けのプログラムはJava言語で開発され、端末上の専用の仮想マシン(VM)によって解釈・実行されるが、Android NDKではC言語やC++言語などを用いて端末のCPU(MPU/マイクロプロセッサ)が直に実行できるコードを作成することができる。JavaプログラムからはJNI(Java Native Interface)を利用して呼び出すことができる。
仮想マシンによる変換が省かれるため高速に動作するプログラムを開発できるが、特定の種類のCPUを搭載した端末でしか動作しないプログラムになってしまうため、異なる機種に対応するにはそれぞれに応じた形式のコードを生成して提供する必要がある。
標準の対応プロセッサは32ビットARM、64ビットARM(AArch64)、32ビットx86、64ビットx86(x86-64)となっており、大半のAndroidスマートフォン、タブレット端末に対応する。
(2019.8.30更新)
関連用語
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この記事を参照している文書など (外部サイト)
- 日本データベース学会年次大会発表論文 お茶の水女子大学 理学部情報科学科「Android端末においてThick/Thinクライアントの切換え制御を行うソフトウェア実装の提案」(PDFファイル)にて参照 (2014年3月)