組文字 【組み文字】

概要

組文字(組み文字)とは、印刷物の組版で用いられるテクニックで、一行に小さな文字を2行以上に渡って配置するもの。転じて、文字コードで規定された単語を一文字にまとめた特殊な文字のこと。

小さな表にたくさんの文字情報を詰め込まなければならない場合などに、周囲の文字の1/4倍角の文字を使って本来の1文字分のスペースに2~4文字を記載する手法を指す。長い単語やフレーズを記載する場合は複数文字のスペースを使って5文字以上を配置することもある。

コンピュータ上の文書作成では、文書編集ソフトなどに任意の文字列を組文字化する機能が搭載されている場合がある。日本語の文字コードには、単語を組文字化した文字が登録されており、狭義にはこれを指して組文字と呼ぶことがある。外字機能を使って独自に組文字を定義できるシステムもある。

文字コードに収録された組文字は様々な単位のカナ表記が多く、JIS漢字コードJIS X 0213)に定義された組文字としては「㍉」「㌔」「㌢」「㍍」「㌘」などがある。「㌀」「㌅」「㍿」などはShift JISの米アップルApple)社独自拡張に収録されている。これらはいずれもUnicodeに収録されており、Unicodeでは従来の日本語文字コードに無い「㌁」「㌂」「㌠」なども追加されている。

(2023.12.26更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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