ルビ

概要

ルビとは、日本語の文章で文字の脇にふりがななどを示すために書かれた一回り小さな文字のこと。横書きでは文字の上に、縦書きでは右に配置される。

もともと、「ほん」のように文章中に現れる漢字や外国語などに読みがなを振るのに使われていたもので、現在もそのような使い方が大半である。

他に、「超電磁砲レールガン」のように外来語のカタカナ表記を添えたり、「強敵とも」のように書き手が何らかの意図に基いて本来の読みとは異なる別の読み方を指定したり、説明や注釈などを示すために用いられることもある。

ようきゅう」のように一文字ずつ対応する読みを当てるものを「モノルビ」、「向日葵ひまわり」のように全体にまとめて当てるものを「グループルビ」という。当て字の場合は必ずグループルビになるが、字ごとに音が分かれている場合でもグループ化することがある。

明治期にイギリスから導入した小さなサイズの活字に “Ruby” (宝石のルビーのこと)という名称のものがあり、これを読みがなを振るのに用いていたことから、転じて文字の脇に振る小さな文字自体をルビと呼ぶようになった。英語の “Ruby” にはルビの意味は無く、日本語の組版に独特の手法であるため英語に該当する語彙はない。

(2020.7.4更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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