単一行コメント 【single-line comment】 一行コメント / 行コメント

概要

単一行コメント(single-line comment)とは、プログラミング言語などで書かれたソースコード中にプログラムコード以外の注釈(コメント)を記述する形式の一つで、特殊な記号やキーワードを記述することで、そこから行末までをコメントを解釈させるもの。

プログラミング言語などのコンピュータ言語の多くには、処理系によってコードと解釈しない文字列プログラムコード中に埋め込む「コメント」(comment)という仕様が用意されている。コードを読む人間などに知らせるべき注釈を記述するために用いられる。

このうち、C言語などの「// コメント」のように、特定の記号列などから次の改行コードまでをコメントとみなすものを単一行コメントという。一方、「/* コメント */」のように特定の記号列などで囲った部分をコメントとみなす形式は「ブロックコメント」(block comment)と呼び、複数行のコメントを記述することができる。

ブロックコメントに比べ、単一行コメントは主に短いコメントを残したいときに用いられる。行頭から行全体をコメントとする場合のほかに、コードの直後に「for( const prop in myObj ){ // 全プロパティ走査」のように簡単な注釈を記述するのにも用いられる。

単一行コメントの先頭を示す文字列として、JavaJavaScriptなどC言語の基本的な記法を受け継ぐ多くの言語では「//」が用いられる。Visual Basicでは旧BASIC言語の記法を受け継いで「'」(アポストロフィ)を、LinuxなどのUNIX系OSシェルスクリプトでは「#」を、Windowsバッチファイルではremコマンドを用いる。

(2024.7.1更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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