リーディングリスト【reading list】
概要

ブラウザの画面上から専用の一覧表示を呼び出し、現在開いているページをリストへ登録することで利用できる。登録すると、ページを構成するHTMLファイルや画像などのデータが端末のストレージ内に保管される仕組みである。
登録したページは、電波の届かない場所や航空機内などの通信環境がない状況でも呼び出して読むことができる。長文の記事などをあらかじめ登録しておけば、移動中の空き時間に読み進めるといった使い方が可能であり、同一のアカウントでログインした複数の端末間でリストを同期できる場合もある。
類似の機能として「ブックマーク」(bookmark)があるが、これはWebページのアドレス(URL)のみを端末に保存する機能であるため、登録したページを開く際にはインターネット接続を介して改めてデータを読み込む必要がある。これに対し、リーディングリストはページの内容自体を端末にダウンロードして保管するため、通信できない環境でも閲覧できる。
ただし、端末に保存される内容には制限がある。保存されるのは文章や画像、スタイルシートなどページを構成する要素であり、動画配信サービスの再生ページを登録した場合でも、配信される動画本体までダウンロードされるわけではない。また、動的なスクリプト処理を伴うコンテンツの一部は、オフライン環境では正しく再現されないこともある。
ブラウザによって対応状況には差がある。iPhone版のChromeにはリーディングリストへの登録機能が用意されている一方、Android版のChromeにはこの機能自体が搭載されておらず、Webページをダウンロード保存する方法で近い用途に対応している。Safariでは、リーディングリストへの追加時にオフライン用の保存を手動または自動で行う設定があり、iCloudを介して複数のApple製端末間で同期することもできる。近年では通信環境の整備が進んだこともあり、オフライン閲覧の手段としてよりも、気になった記事を一時的に保存しておく「あとで読む」機能としての利用が中心になりつつある。