アドレス 【address】 addr

概要

アドレス(address)とは、住所、番地、宛名、などの意味を持つ英単語。ITの分野では、人間や機器、データなどの所在を表す文字列や番号、ビット列などの識別符号をアドレスと呼ぶことが多い。

通信ネットワークのアドレス

ネットワーク上では技術規格ごとに様々なアドレスが定義され、利用されている。ネットワーク上でのアドレスは所在を表す役割の他に、電子メールアドレスをアカウント名として使用する場合などのように、主体の識別や同定にも非常によく用いられる点が現実世界の住所などとは異なっている。

通信技術やネットワークでのアドレスの例として、個人や集団の電子メールの宛先を表す電子メールアドレスや、IP(Internet Protocol)によって通信を行う機器が用いるIPアドレス、イーサネット(Ethernet)やWi-Fi(無線LAN)による構内ネットワーク(LAN)で機器が用いるMACアドレスなどがある。

Web上ではWebページなどの所在を表すデータ形式としてURL(Uniform Resource Locator)/URI(Uniform Resource Identifier)を用いるが、これをWebアドレスと呼ぶ場合もある。

メモリアドレス

コンピュータのメインメモリ(RAM)で、データやプログラムの所在を表すメモリ内での番地のことをメモリアドレスまたは略して単にアドレスという。あるシステム上で利用できるアドレスの範囲をアドレス空間(address space)という。

単純にメモリ装置内での物理的な位置(先頭からのバイト数)を整数で表したものを「物理アドレス」(physical address)、仮想記憶を用いてある領域内での相対的な位置関係を表したものを「論理アドレス」(logical address)という。

(2020.4.14更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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