スマートスピーカー 【smart speaker】 AIスピーカー / AI speaker

概要

スマートスピーカー(smart speaker)とは、音声認識・合成技術を利用し、声による対話的な操作が可能なコンピュータ製品。人間の質問に答えたり、ニュースの読み上げや音楽再生などの機能を利用することができる。

スマートフォンなどを声で操作できる音声アシスタント機能を単体の据え置き型の機器として実装したもので、小さな筐体にマイクスピーカーのみを備えたシンプルな外観の製品が多い。小さな液晶ディスプレイで画面表示をえるタイプの製品もある。

Wi-Fiなどを通じてインターネットに接続されており、声で質問を受け付けてWeb検索い結果を音声で読み上げたり、配信されているニュースを読み上げたり、音声ストリーミングサービスなどを用いて音楽を再生したりすることができる。

オンラインサービスのアカウントと紐付けることで、メールメッセージの受信通知や内容の読み上げをったり、スケジュールの追加や変更、リマインドなどを音声による操作や案内で利用することができる。アラームや電卓などの機能を声で呼び出すこともできる。

ソフトウェアの選択などが必要な一般的なコンピュータの操作とは異なり、人間からの入力は人に話しかけるのと同じように指示や質問をするだけでよい。例えば、「24かける365は?」と尋ねれば「8760です」と応え、「明日の朝7時半にアラームをセットして」と指示すれば「明朝7時半にアラームをセットしました」と応える。

人の声すべてを入力であると認識してしまうと他の人との会話に割り込んでしまったりして不都合なため、冒頭に決まりのセリフを言うことでスマートスピーカーへの入力を開始することを明示する仕組みになっている製品が多い。Apple HomePodであれば “Hey Siri”(ヘイ!シリ!)、Google Homeであれば “OK, Google”(オーケー!グーグル!)といった具合である。

2014年頃から大手IT企業が実用的な製品を投入し普及が始まった製品カテゴリーで、米アマゾンドットコムAmazon.com)社の「Amazon Echo」(アシスタント名はAlexa)、米グーグルGoogle)社の「Google Home」(現Google Nest)、米アップルApple)社の「HomePod」(アシスタント名はSiri)などが世界的に有名である。Amazon.comGoogleは機器メーカーにアシスタント機能を提供しており、音響機器メーカーなどが対応製品を製造・販売している。

(2021.5.28更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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