ケイパビリティ 【capability】

概要

ケイパビリティ(capability)とは、能力、機能、力量、手腕、才能、素質、可能性などの意味を持つ英単語。人や組織、機器などが持つ、一連の活動を実施したり、目的を達成する能力のこと。

ビジネス分野では、企業などの組織が事業を遂行する上で発揮する組織的な能力(organizational capabilities)のことをケイパビリティと呼ぶことが多い。ある特定の能力や機能というよりも、人員やノウハウ、業務プロセス、設備、技術などを総合し、組織的に発揮される能力を意味する。

ITケイパビリティ (IT capability)

IT分野では、企業などの組織がITを使いこなす組織的な能力を「ITケイパビリティ」(IT capability)という。IT戦略の策定から、IT導入の企画や計画、IT資源の取得、管理・運用、業務への活用や競争力の向上まで、組織としてITを活用する総合力を指す。

個々の従業員やIT部門要員の知識やスキル、設備の充実度といった狭義のIT能力に留まらず、経営層のITへの理解やIT戦略へのコミット、戦略的なIT投資、IT人材の獲得や育成の仕組み、ITを前提とした業務プロセス再構築や改良など、組織としてのITへの取り組み全体が能力に反映される。

また、分野や文脈により、ソフトウェアなどに与えられるシステム操作に関する権限のことや、ストレージ装置記憶媒体の最大記録可能容量などのことを指してケイパビリティということもある。

(2022.12.16更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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