アラート 【alert】
概要
アラート(alert)とは、警告(する)、警報(を出す)、警戒態勢、油断のない、機敏な、などの意味を持つ英単語。ITの分野では、システムなどが利用者に注意や警戒を促すために表示・通知するメッセージなどのことを意味する場合が多い。例えば、ソフトウェアの操作画面上で利用者がファイルを削除する操作を指示したときに、「ファイルを削除すると中のデータは失われます。本当に削除しますか?」といったメッセージを表示して「はい」「いいえ」など同意を得るダイアログボックスが表示されることがある。このようにシステム側から通知される警告や注意などの内容を含むメッセージをアラートという。
システム管理ソフトウェアなどの場合には、操作画面上のメッセージボックスなどだけでなく、利用者があらかじめ通知先や方法を指定し、特定のアドレスに電子メールを送信するといったアラート通知が可能な場合もある。
ネットサービスでは、普段利用していない端末からのログインが検知された際に、利用者の登録メールアドレスなどにログインが行われたことを通知し、心当たりがあるか尋ねるメッセージが送られることが多い。これを「ログインアラート」と呼び、攻撃者が本人になりすまして不正にログインしている可能性があることを早期に知らせることができる。
また、広義には、異状発生や危険性などの通知以外の用途でも、あらかじめ指定しておいた条件(トリガー、イベントなどと呼ばれる)が満たされたときに自動的に利用者に発信される通知全般を指してアラートという場合もある。そのような通知を行う専門のネットサービス(アラートサービス)もある。
例えば、オンラインショップで欲しい商品が在庫切れのときに、その商品を入荷したら自動的にメールで通知するサービスや、オンラインカレンダーで以前入力しておいた予定の日時が迫ってきたときに、自動的にメッセージを表示するサービスなどがある。
(2023.12.11更新)