読み方 : ディーツーシー

D2C【Direct to Consumer】DtoC

別名  :DTC/メーカー直販

D2Cとは?

メーカーや生産者が卸売業者や小売店などの中間業者を介さず、ECサイトなど自社の販売チャネルを通じて消費者に直接商品を届けるビジネスモデル
D2Cのイメージ画像

従来の流通モデルでは、メーカーが商品を製造した後、卸売業者、小売業者という複数の中間業者を経由して消費者に届けるのが一般的であった。各段階で利益や手数料が上乗せされるため、メーカーが得られる利益率は限られていた。また、消費者の購買データや反応は小売業者側に蓄積されることが多く、メーカーが直接把握することは難しかった。

D2Cでは自社のECサイトやモバイルアプリなどを通じて消費者と直接取引する。中間マージンが発生しないため、メーカーは価格設定の自由度を高めつつ利益率を改善しやすい。同時に、消費者の購買履歴、閲覧行動、問い合わせ内容といったデータを自社で収集・管理できるため、商品開発やマーケティングに活用できる。

消費者側にとっては、ブランドが直営するチャネルで購入することで、公式の情報や保証を確認しやすく、問い合わせや返品などのサポートも大本の作り手に一元化される安心感がある。ブランドがSNSメールマガジンを通じて消費者と継続的にコミュニケーションを取ることも容易になり、双方の親近感や信頼感の醸成に繋がる。

D2Cはアパレルや化粧品、食品など消費財全般で広がりを見せており、スタートアップ企業が既存の流通網を持たずに市場参入する手段としても活用される。一方、認知度の獲得や物流、カスタマーサポート体制の整備はすべて自社で担う必要があり、相応のコストと運営負荷が生じる点も忘れてはならない。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。