D2C 【Direct to Consumer】 DtoC / メーカー直販 / DTC
顧客がWebサイトなどを通じて商品の選択や発注、決済などの手続きを行い、製品の場合は宅配便などで、ソフトウェアやデジタルコンテンツの場合はデータを送信することにより、それぞれ顧客の元に届けられる。サービス販売の場合は証書や引換券などを郵送したり、メールなどで購入完了の通知を送信することでサービスを受けられるようにすることが多い。
販売代理店や卸売業者、小売店などを通じて販売する場合に比べ、これらの流通事業者を介することで発生するコストや工数、時間などを削減することができる。ただし、メーカー自身が自前で販売や流通、顧客対応などのための人員や設備、業務を抱えることになるため、専門の事業者に販売委託する場合より全体としてコスト削減や効率化が進むとは限らない。
流通事業者のマージンが削減される分だけ販売価格も割安となる場合もあるが、定価販売となるため価格面でのお得感はアピールしないことも多い。電子機器のように共に使用する関連製品が多い分野では、小売店などと異なり他社製品の合わせ買いができない点に顧客が不便を感じることもある。
現実の店舗よりもECサイトは開設が簡単なため、インターネット普及期には各業界で直販モデルによる流通事業者の「中抜き」が進むと予想されたが、実際に直販を行ってみると事業者側・顧客側の双方にとって必ずしも利点ばかりではないことが明らかになり、現在でもオンラインモールを始めとするオンラインの流通事業者が数多く存在する。
(2024.1.2更新)