Camellia

概要

Camelliaとは、NTTと三菱電機が共同開発した共通鍵暗号(秘密鍵暗号)方式。2000年3月に発表された。関連する基本特許は2001年4月に無償化が宣言されており、特許料等を支払うことなく自由に利用することができる。

Camelliaは暗号化復号に同じ暗号鍵を用いる共通鍵暗号の一種で、128ビットの固定されたデータ長ごとに暗号化ブロック暗号である。鍵長は128、192、256ビットの3種類から選択できる。これらの仕様はアメリカ政府の暗号標準であるAESに揃えられている。

Camelliaは日本では電子政府の調達で推奨される暗号方式の一つに選定された。欧州連合(EU)の暗号標準であるNESSIEでも、AESなどと並んで標準の一つに採用されている。他にも、インターネット技術の標準化を推進するIETFによって、IPsecSSL/TLSS/MIME、XML Encryptionなどの暗号化技術で利用が推奨される暗号方式の一つとして採用されている。

(2022.5.27更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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