Azure Key Vault 【AKV】

概要

Azure Key Vault(AKV)とは、米マイクロソフト(Microsoft)社のクラウドサービスAzure」が提供する機能の一つで、ソフトウェアが利用するパスワードデジタル証明書などの秘密の情報を安全に保管する仕組み。

クラウドサービスの機能を利用したソフトウェア開発する場合、開発者や利用者だけでなくコンピュータプログラムクラウドアクセスするためにパスワード暗号鍵デジタル証明書APIキートークン、クライアントシークレット等の「秘密の情報」を用いて認証認可を受ける必要が出てくる。

従来の開発手法では、プログラムソースコード実行ファイル設定ファイルなどの中に固定的にこれらを記述しなければならず、外部への秘密の漏洩や、複製による不正利用などの原因となっていた。

Azure Key Vaultはクラウド上にこうした情報を保管しておき、Azure Active DirectoryAzure AD)による認証って必要なときに必要な相手にだけ情報を渡して利用させる。これによりソフトウェア本体から秘密の情報を切り離して安全に保管し、アクセス制御や入れ替え、更新なども単体でうことができるようになる。

(2020.11.11更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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