ARPPU 【Average Revenue Per Paying User】
概要
ARPPU(Average Revenue Per Paying User)とは、ネットサービスなどで用いられる業績指標の一つで、有料会員一人当たりの平均売上高。無料部分と有料部分が混在しているようなサービスにおいて、調査対象期間中に一度でも有料サービスを利用した加入者の課金額の平均を指す。通信業界などでよく用いられる加入者一人あたりの平均売上高を「ARPU」(Average Revenue Per User)というが、これは当該事業の対象期間における売上総額を全加入者数で単純に割ったもので、すべての加入者が料金を支払っていることが前提となっている。
一方、一般消費者向けネットサービスやスマートフォン向けゲームアプリなどでは、基本機能を無料で提供し、気に入った利用者に追加の要素や機能を有料で販売する「フリーミアム」(freemium)型の事業が多く、ARPPUだけでは収益性の判断や事業間の比較が難しい。
そこで、算出対象から無料会員を外し、対象期間中に一度でも料金を支払った加入者(有料会員、課金ユーザー)の数で売上額を割った指標をARPPUという。有料会員がどれくらい熱心にサービスを購入しているかを表す。全加入者に占める有料会員の比率である「課金率」(PUR:Paying User Ratio)と併せて用いることが多い。
(2023.4.24更新)