ARIN 【American Registry for Internet Numbers】
概要
ARIN(American Registry for Internet Numbers)とは、IPアドレスやAS番号などのインターネット上で利用される番号資源の管理を行う団体の一つで、北米地域を管轄する団体。1997年に発足し、本部はアメリカ合衆国バージニア州シャンリティーに置かれている。IPv4アドレスやIPv6アドレス、AS番号などはインターネット上でのネットワークや機器の識別に用いられ、重複が起きないよう割り当てる必要がある。世界全体では「ICANN」(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)という機関が管理を行っており、番号資源を大きなブロックごとに各地域を管轄する「地域インターネットレジストリ」(RIR:Regional Internet Registry)に割り当て、管理権限を移譲している。
ARINはRIRの一つで、域内へのアドレス資源の割り当てやWHOISサーバの運営などを行っている。管轄地域はアメリカ合衆国、カナダ、カリブ海の一部、南極大陸、大西洋の一部などである。太平洋地域は「APNIC」(Asia Pacific Network Information Centre)の管轄だが、アリューシャン列島やハワイは米本土と同じ扱いでARINの管轄となる。逆に、米領であってもグアムや米領サモアなどはAPNICの管轄となっている。
また、以前は中南米とサハラ以南アフリカもARINが管轄していたが、2002年に中南米とカリブ海の一部を管轄する「LACNIC」(Latin American and Caribbean Internet Address Registry)が、2005年にアフリカ全域を管轄する「AfriNIC」(African Network Information Center)が分離・独立し、ほぼ北米のみの管轄となった。
(2024.1.23更新)