開始タグ 【opening tag】 start tag

概要

開始タグ(opening tag)とは、HTMLXMLなどのマークアップ言語で、文書内の要素を括るタグのうち開始側のもの。「<div id="section1">」といったように先頭にタグ名、続いて属性を記述する。

Webページなどの記述に使われるHTMLXMLなどのマークアップ言語では、元になる文書に「<」と「>」で囲まれた標識を埋め込むことにより、表示ソフトに対して文書構造や書式、文字飾りなどを指示したり、画像や他の文書へのリンクを埋め込むことができるようになっている。

この標識のことを「タグ」(tag)と呼び、対になる二つのタグで文書内の部分を挟むことで、その部分についての情報を埋め込むことができる。要素の開始を宣言する先頭側のタグを「開始タグ」、要素の終了を宣言する末尾側にあるタグを「終了タグ」という。

開始タグは「<」(大なり記号)に続けて「a」「div」「span」などの要素名(タグ名)で始まり、空白を挟んで「href="#section1"」といった形式で属性を記述する。属性は空白で区切って複数記述することができ、タグの末尾は「>」(小なり記号)で閉める。

「<p>」のように属性を記述せずタグ名のみとする場合もある。「</タグ名>」という形式の終了タグセットで記述され、挟まれた部分が要素を構成するが、hr要素など文書の一部を指定する必要のないタグ終了タグが存在せず、「<hr>」のように開始タグのみで要素を構成する。XMLXHTMLでは終了タグのない単体のタグは「<br />」のように「/>」で閉じるルールがあるが、HTMLには開始タグと同じように書けばよい。

(2024.5.23更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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