ペンディング【pending】

ペンディングとは?

保留の、未決定の、未解決の、未決着の、審理中の、懸案の、係属中の、宙ぶらりんの、などの意味を持つ英単語。外来語として、今は決定・開始せずに保留にする、先送りする、という意味合いで用いられる。
ペンディングのイメージ画像

意味的には「保留」や「先送り」の言い換えに過ぎないが、これらの語が持つ否定的な響きを和らげる婉曲表現として意図的に用いられる場合もある。一方、「ペンディング」という語自体が「先送り体質」を連想させるとして悪印象を持たれる業界や組織も存在し、その場合は「P」のような符牒で代用されることもある。

組織や文脈によっては「保留」以外の含意を帯びることもある。進行中の案件を中断し、再開未定のままにする「凍結」に近い用法や、事実上の廃案・終結を遠回しに表す「お流れ」に近い用法が存在する。後者の場合、明示的な終了宣言を避けるための曖昧表現として機能することがあり、関係者間の認識齟齬を生む原因にもなりうる。

情報システムでは、ワークフローやステータス管理における中間状態として定義されることが多い。例えば、承認フローにおける承認待ち、データベース更新の未反映、ネットワーク処理の未完了などが該当する。また、非同期処理分散システムでは、処理結果が確定していない暫定状態として「pending」が明示され、整合性確保やリトライ制御などに用いられる。

英語においては同義の “on hold” の方が口語・会話では自然な表現とされており、“pending” は書き言葉や法律・行政文書での使用頻度が高い。また書き言葉では “TBD” (To Be Determined:未定)もほぼ同義語として頻用される。日本語の「ペンディング」は和製英語的な用法を含む面があり、英語話者にそのままの感覚で通じるとは限らない点に注意が必要とされる。

(2026.3.23更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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