ディスクアクセス 【disk access】
概要
ディスクアクセス(disk access)とは、コンピュータがハードディスクなどのストレージ装置に対してデータの読み書きを行う動作のこと。他の装置に比べ動作が遅いため、いかにディスクアクセスを減らせるかで性能が大きく左右される。内蔵あるいは外付けのハードディスク装置などに対して、メディア(記憶媒体)のフォーマット(初期化)、ファイルやディレクトリの作成や削除、複製、移動、ファイルに対するデータの読み込みや書き込み、上書き、追記、消去などを行う動作を指す。
歴史的にパソコンなど小型コンピュータのストレージ(外部記憶装置)としてフロッピーディスクやハードディスク、CD、DVDなどのディスク(円盤)型の記憶媒体が主流だった期間が長かったことから、磁気テープやフラッシュメモリ(SSDやUSBメモリなど)といった他の形状の媒体を用いる装置についても便宜上ディスクアクセスと呼んでいる。
ディスク装置はデータの読み書きに半導体メモリの何桁倍も時間がかかるため、コンピュータプログラムの処理中にディスクへのデータの読み込みや書き込みの処理が発生すると、完了まで長い時間プログラムの実行を止めて待たされることになり、実行性能が劣化する要因となる。
このため、一度読み込んだデータのメインメモリ(RAM)上での一時保管(キャッシュ)や、将来必要になりそうなデータの先読み(プリフェッチ)、ディスク上の記憶領域の断片化の解消(デフラグメンテーション)など、古くから様々なディスクアクセスの軽減や高速化の試みが行われている。
(2021.12.13更新)