ダイレクトメール 【DM】 Direct Mail
既存顧客や見込み顧客、登録会員などに宛てて、あるいは、何らかの名簿やリストを元に一般消費者や企業などビジネスの対象となる相手に宛てて、宣伝・告知内容を印刷したハガキやパンフレット、カタログなどを送付する手法を指す。
以前から広く用いられている手法で、通販会社が会員にカタログを送付したり、企業が既存顧客に新製品発売やイベント開催、新規店舗開店などの案内を送付したり、入手した名簿に基づいて製品や店舗などの広告、サービスの勧誘などを送付する宣伝活動が行われている。
「メール」の名を冠しているがこれは電子メールのことではなく郵便(英語で“mail”)を意味しており、電子メールの普及以前からこの名称で呼ばれている。1997年以降は郵便だけでなく宅配各社のいわゆるメール便サービスで送付するものも含まれる。また、ファクシミリで宣伝文を送付する方式を「FAX DM」と呼んでDMの一種とすることもある。
電子メールを用いて同様に広告メッセージを送付する宣伝活動が行われることもあるが、これは「特定電子メール法」によって一定の規制を受ける。原則として相手方が受信を承諾(オプトイン)した場合にのみ送付することが認められ、それ以外の場合には、取引関係にある既存顧客、手続きなどのために一度だけ送るメール、ネット上でメールアドレスを公開している相手などにしか認められない。
「DM」という略称はインターネット普及以前からダイレクトメールの略として広く普及しているが、近年ではSNSなどで特定の相手に文章などを送付する機能を「DM」と呼ぶことがある。こちらは「ダイレクトメッセージ」(Direct Message)の略である。
(2022.6.23更新)