ジョイスティック【joystick】
概要
ジョイスティックとは、コンピュータの入力装置の一つで、鉛直方向に立てた棒状の装置(レバー)を傾けることで方向の指示を行うもの。位置を入力するポインティングデバイスの一種で、ビデオゲームのコントローラとしてよく使われる。

基本構造は台座とレバー、複数のボタンで構成される。レバーを前後、左右、斜め方向に倒すことで方向を入力し、傾け具合の角度によって移動速度や力の強さを指示する。手を離すとバネの力で中央に自動復帰するようになっている。ボタンは台座側に設置されるものと、レバー頂部で親指で押せるもの、レバー側部でトリガーのように人差し指で引けるものなどがある。
もともと航空機の操縦桿を模して設計された経緯から、フライトシミュレータとの相性が良く、ピッチやロール、スロットル操作を直感的に行える入力装置として現在も専用モデルが販売されている。フォースフィードバック機能を備えた機種では、ゲームや訓練シミュレータ内の振動や物理的な抵抗感をレバーの反力として体感できる。
ゲームのコントローラとしては、1980~90年代にパソコンや初期の家庭用ゲーム機に接続する単体装置として普及したが、アナログスティックを左右に搭載したゲームパッドの台頭により、汎用ゲーム用途での存在感は低下した。一方、格闘ゲームや縦横スクロールシューティングを中心とするアーケードゲームでは、筐体に埋め込まれたレバーとボタン群の組み合わせが標準的な操作系として維持されており、家庭用ゲーム機向けにこの形状を再現した「アーケードスティック」も根強い需要がある。
産業・業務用途では、クレーンなどの建設機械、医療用ロボット、ドローンの地上操縦装置などにも採用されており、機器本体に固定設置されるケースが多い。接続インターフェースはかつてD-Sub15ピンのゲームポートが主流だったが、現在はUSBが標準となっており、Bluetoothなどの無線接続に対応した製品も存在する。