サチる

概要

サチるとは、飽和する、上限に達する、などの意味を持つ俗語。英語の「サチュレーション」(saturation)を略し、「~る」という語尾を付加して動詞化したもの。
サチるのイメージ画像

英語の “saturation” は「飽和」という意味で、何かがいっぱいになり、あるいは限界や上限に達して、それ以上変化しなくなった状態を表す。「サチる」はこれに由来する表現で、主に理工系の分野で技術者や研究者が用いることが多いスラングの一種である。

元来は、測定や信号処理の分野で、入力が規定の上限を超えて上限値に張り付いたり、これにより波形が歪んだりする現象をこのように呼ぶことが多い。例えば、カメラで非常に明るい光景を撮影すると、センサーが受け取れる光の量の上限を超えて真っ白に塗りつぶされたような領域が生じる。このような状態を「画素値がサチった」というように表現する。

他分野でも、例えば通信回線の伝送容量を使い切ってしまい、通信速度が上限いっぱいに張り付いている状態などをサチると表現することがある。日常的な比喩表現としても用いられることがあり、「忙しすぎてキャパがサチった」のように、人間の処理能力や許容量が限界に達した状態を表す言い方としても使われる。この場合は厳密な技術的意味から離れた、感覚的な表現として使われている。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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