ベストプラクティス 【best practice】

概要

ベストプラクティス(best practice)とは、最善の方法、最良の事例、などの意味を持つ英語表現。何かをう方法や工程、その実践例の中で、ある基準にしたがって最も優れていると評価されたもののこと。

ベストプラクティスとして評価された事例は、目指す(あるいは、超える)べき目標として競合相手などから比較対象とされたり、模範や標準として詳細な手法が紹介され、推奨されたり普及の促進が図られたりする。

意図しない偶然が作用した結果、たまたまうまくいった事例や、他では模倣や実践のしようのない要素や前提が含まれる事例は結果が最良であってもベストプラクティスとはみなされない。例えば、ある特定の人物の能力に依存している、法令違反が避けられないなどの要素があるなら、それがある観点から最善の結果を残した事例であっても参照すべきではない。

なお、ベストプラクティスは常にある時点における最良かつ再現可能な実践例であって、新技術が開発されるなど前提条件が変化して従来の手法が通用しなくなったり、それを超える新たな最善の事例が現れることがある。理論上の上限値のような固定的な存在ではなく、流動的で常に変化するものであることに留意する必要がある。

(2024.1.30更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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