Time Machine
概要

USB接続の外付けハードディスクやSSD、対応するネットワークストレージ(NAS)などをバックアップ先に指定すると、以後は自動的にバックアップが実行される。初回は必要なデータをまとめて保存し、2回目以降は前回から変更された内容のみを複製する差分バックアップ方式を採る。
保存されたデータは世代管理される。過去24時間分は1時間ごと、過去1か月分は1日ごとに保持され、それ以前は1週間ごとの単位に整理されながら保存され続ける。バックアップ先の容量が不足すると、最も古い世代から順に自動的に削除される仕組みになっている。
ファイルシステムとしてAPFS(Apple File System)を使用するMacでは、外付けディスクが接続されていない場合にも、内蔵ディスク上に「ローカルスナップショット」と呼ばれる一時的なバックアップが1時間おきに作成され、24時間程度保持される。これにより、バックアップ用ディスクが一時的に利用できない状況でも、直前のファイルを復元できる場合がある。ただし、Mac本体の故障やストレージの破損に備えるためには、外部のバックアップ先への保存が別途必要である。
保存された内容はTime Machineの管理画面から時系列をさかのぼって閲覧でき、指定した日時の状態に丸ごと戻すことも、削除した特定のファイルだけを検索して呼び出すこともできる。macOSの構成によっては、新しいMacへのデータ移行やシステム全体の復元にも利用される。
対応するファイルシステムは、かつてはMac OS拡張(HFS+)形式のみであったが、現在ではより高速で堅牢なAPFS形式が推奨されている。macOS 12以降で作成したバックアップはmacOS 11以降を搭載したMacにのみ復元できるなど、macOSのバージョン間で互換性に制限がある場合がある点には注意が必要である。