Google Nexus
概要
Google Nexusとは、米グーグル(Google)社が自社で展開していたAndroidスマートフォンやタブレット端末の製品ブランド名。同社はハードウェアメーカー機能を持たないため、実際の端末の設計や製造は大手Android端末メーカーに委託していた。スマートフォンとしては台湾HTC製造の「Nexus One」(2010年)や、韓国サムスン電子製造の「Nexus S」(2010年)および「Galaxy Nexus」(2011年)、韓国LG電子製造の「Nexus 4」(2012年)、同「Nexus 5」(2013年)、米モトローラ・モビリティ(Motorola Mobility)製造の「Nexus 6」、LG製造の「Nexus 5X」(2015年)、中国・華為技術(Huawei/ファーウェイ)製造の「Nexus 6P」(2015年)が展開された。
タブレット端末としては台湾ASUS製造の「Nexus 7」(2012年)、サムスン製造の「Nexus 10」(2013年)、HTC製造の「Nexus 9」(2014年)などが登場した。他にも球形の端末「Nexus Q」や円盤型のSTB(セットトップボックス)「Nexus Player」などの機種もある。
同社ではGoogle Nexusブランドの製品を、移動体通信事業者(携帯キャリア)や端末メーカーの都合や利害に影響されない純粋なAndroid環境の提供と位置付けており、その時点で最新バージョンのAndroid OSを最初に搭載する参照実装(リファレンスインプリメンテーション)として提供した。
Google Nexusブランドの端末の発売は2015年で終息し、2016年以降は新たに立ち上げられた「Google Pixel」(グーグル・ピクセル)にその座を譲っている。
(2019.9.1更新)