DVDリッピング 【DVD ripping】
概要
DVDリッピング(DVD ripping)とは、動画が記録されたDVD-VideoやDVD-VRに記録された動画データや音声データを読み込んで他のストレージ装置に複製すること。同時に特定の圧縮形式や画素数、画質に変換することもある。光学ディスクに記録された音声や動画などのメディアデータをコンピュータの光学ドライブで読み取り、記録内容を再生可能な形式でハードディスクやSSDなどのストレージ装置に写し取ることを「リッピング」(ripping)という。
DVDリッピングはDVD-Video形式あるいはDVD-VR形式の動画DVDに記録された動画と音声、付随するデータ(メニューや字幕など)を再生可能な形式で複製することを指す。内部のトラックごとに動画ファイルなどとして複製する場合と、全体をまとめて単一の動画ファイルやISOファイルなどの形式で複製する場合がある。
販売されているDVDタイトルなどは暗号化されており、ただデータを複製しただけでは内容を再生することはできない。一般的なDVDプレーヤーソフトなどは再生はできても複製には対応しておらず、専用の特殊なソフトウェアを用いる必要がある。これを「リッパー」「リッピングソフト」「リッピングツール」等と呼ぶ。
暗号化されていないDVDをリッピングして個人的に保管したり楽しむことは合法だが、現在の日本の著作権法では暗号化を含む「技術的保護手段の回避」は違法とされており、CPRMなどの暗号化を解除してリッピングすることは違法(罰則なし)である。リッピングツールの配布・販売は罰則付きで禁じられている。こうした事情はBlu-ray Discに記録された動画についても同様である。
(2024.3.6更新)