AVOD 【Advertising Video On Demand】
概要
AVOD(Advertising Video On Demand)とは、動画配信サービス(VOD)の類型の一つで、民間テレビ放送のように視聴中に広告動画が差し込まれる代わりに視聴者は無料で動画を見ることができるサービス。VOD(Video On Demand:ビデオオンデマンド)は事業者が提供する動画作品を視聴者が好きなときに再生して視聴することができるサービスで、古くはケーブルテレビなどを利用したサービスが、近年ではインターネットを利用した動画配信サービスが提供されている。
VODはコンテンツの提供方法によりいくつかに分類されるが、AVODは視聴対象の動画と一緒に広告が配信されるサービスを指す。視聴者が動画を選択して再生を開始すると、本編の開始前や途中などにコマーシャル動画が挟まれる。広告はスキップ不可の短いものと、冒頭から規定の秒数(5~15秒程度)を見れば操作により残りをスキップできる長いもの(全体で30秒~1分かそれ以上ある)がある。
日本では民放テレビ局が共同運営する見逃し配信サービスである「TVer」(ティーバー)がAVOD型のサービスとして有名である。YouTubeやニコニコ動画などの動画投稿サービスも、事業者が動画を提供するVOD型のコンテンツに関しては一部がAVOD方式で配信されている。
一方、VODサービスのうち月々定額料金制で動画が見放題の提供方式を「SVOD」(Subscription VOD)、各動画について一定期間の視聴権を都度購入する方式を「TVOD」(Transactional VOD)、動画データをダウンロード購入するか永続的な視聴権を購入する方式を「EST」(Electronic Sell-Through)という。
(2022.2.2更新)