読み方 : ひゃくパーセントピュアジャバ
100% Pure Java
100% Pure Javaとは?

JavaにはOS固有の機能を呼び出す仕組みや、処理系の開発元が追加した独自の拡張仕様が存在するが、この基準ではそれらの一切の使用を禁止する。実行時に実行環境のシステムを識別して処理を分岐させる使い分けも認められない。
これにより、Java標準を忠実に実装した仮想マシン(VM)で実行すれば、Windows、macOS、Linuxなどあらゆる環境で修正なく同様に動作することが期待される。ただし、画面表示に関連する機能などは、まったく同じコードであっても実行環境によって微妙な振る舞いの違いが避けられない。寸分違わず完全に同一の挙動を示すことを厳密に保証することはできない。
この概念や制度が登場した背景には、1990年代後半におけるJavaの急速な普及と市場の分断の危機がある。当時は米マイクロソフト(Microsoft)社が自社のWindowsやInternet Explorerに最適化した独自のJava拡張仕様を導入するなど、プラットフォームに依存しない共通性が揺らぐ事態が発生していた。Sun Microsystems社では互換性とクロスプラットフォーム性を維持する目的でこのキャンペーンを展開し、厳密なテストを通過した製品には公式ロゴマークの使用を認めていた。
現在ではWebブラウザ上で動作するJavaアプレットの利用がほぼ終了し、実行環境や開発手法も大きく変化したため、この表現が使われる機会は減少している。また、同社による認定プログラムも終了している。しかし、標準仕様に従って開発し、特定プラットフォームへの依存を避けるという設計原則は、現在のJava開発やサーバサイドのシステム構築においても重要な視点として受け継がれている。