勘定系システム 【accounting system】

概要

勘定系システム(accounting system)とは、企業などで開発運用される情報システムの種類の一つで、銀行などの金融機関で入出金や資金の決済、口座の管理などをなうもの。一般企業や官庁でも会計、経理、財務を扱うシステムをこのように呼ぶことがある。

金融機関における勘定系システムは業務の中核を担う重要なシステムで、顧客の口座の残高の管理や利息計算、入出金や振込、送金の処理、為替取引、他の金融機関との資金決済などを実行する。高い性能と信頼性が求められるため、メインフレームを中心とした大規模システムとなっている場合が多い。

日本の銀行の勘定系システムは1960年代頃から普及し始め、初期のシステムを「第1次オンラインシステム」、1970年代のものを「第2次~」、1980年代のものを「第3次~」という。

その後、大手行は従来通り独自システムを自社専用に開発運用しているが、地方銀行などはIT大手の開発したパッケージシステムを導入したり、IT大手や複数行のグループが設置した共同センターを利用する形態が増えている。

(2019.8.25更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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