マナーモード【silent mode】サイレントモード/消音モード
概要

有効にすると、着信音や通知音、操作音、メディア再生音などが消音され、代わりにバイブレーターの振動や画面の点灯、ランプの点滅で利用者に着信や通知を伝える仕組みが一般的である。機種や設定によっては振動も同時に停止し、完全な無音状態にできる場合もある。
一方、緊急地震速報などの防災速報や、一部端末のカメラ撮影音は、マナーモード中でも強制的に鳴動する仕様になっていることが多い。近年では音の種類ごとに鳴動や振動の有無を細かく設定できる端末も増えており、マナーモードにしたからといってすべての音が一律に停止するとは限らない。メディア音やゲーム音のみを独立して音量調整できる端末も普及しつつある。
通常モードとの切り替えは、設定画面やコントロールセンター(クイック設定パネル)からの操作のほか、音量ボタンの長押しなど画面操作を伴わない方法でも行える。iPhoneでは筐体側面に着信と消音を切り替える専用スイッチが搭載されてきたが、iPhone 15 Pro以降はこのスイッチがアクションボタンに置き換えられ、長押しでマナーモードを切り替える仕様になっている。Android端末では、クイック設定パネルからサイレントモードを切り替える方法が一般的である。
マナーモード中でも、携帯電話回線やWi-Fi、Bluetoothなど端末の通信機能は通常どおり利用でき、着信やメッセージの受信も可能である。これに対し、離着陸時の航空機内など無線電波の発信自体が禁止される場面で通信機能を停止させて使用するモードは「機内モード」(airplane mode)と呼ばれ、目的も挙動も異なる。また、画面表示や通知の可視化自体を制限し、特定の相手からの連絡のみを許可するといった細かな制御を行う「おやすみモード」(集中モード)も、マナーモードとは別の仕組みとして用意されている。
「マナーモード」は日本国内で定着した呼び方であり、着信音を消しつつバイブレーションは残す仕様として扱われることが多い。これに対し、音と振動の双方を止める機能は「サイレントモード」と呼ばれ、区別されることがある。国内メーカーの製品では、マナーモードとサイレントモードが段階的な別の設定項目として独立して用意されている例もあり、サイレントモードのなかにはどの通知を消音するか個別に選択できるものもある。そのため両者は必ずしも同義語とは限らず、端末やメーカーによって挙動が異なる点に注意が必要である。