ナンバーディスプレイ
着信時に相手の電話番号が電話機に通知され、液晶ディスプレイなどに表示される。番号を表示するには電話機が対応している必要があるが、現在流通している機種のほとんどは対応済みとなっている。
発信者が番号を非通知設定にしている場合や、公衆電話などの特殊な回線、NTT以外の外部の事業者からの着信(一部の国際電話やインターネット電話、IP電話など)については番号が表示されないこともある。
利用は有料で、加入電話(アナログ回線)とひかり電話では住宅用が月額440円(税込み・以下同)、事務用が1320円である。ISDN回線(INSナンバーディスプレイ)ではそれぞれ月660円、1980円となる。なお、ISDN回線の場合は申し込まなくても同じISDN回線や携帯電話からの着信については番号が表示される。
電話をかける時に相手先に番号を通知したくない場合は先頭に「184」(イヤヨ)を付けて発信すると番号を非通知とすることができる(184発信)。また、非通知発信に設定されている電話機や回線からあえて番号を通知して発信したい場合は先頭に「186」を付けると番号が通知される(186発信)。
1998年に分割前の旧NTTが開始したサービスで、「ナンバーディスプレイ」という名称はNTT東西のサービス名および登録商標である。一般的には「発信番号表示」と呼ばれ、他社の直収電話などでも同様のサービスがあり、KDDIは「発信番号表示」、ソフトバンクは「番号表示サービス」と呼称している。携帯電話の場合は付加サービスなどに申し込まなくても発信番号が原則表示される仕組みとなっている。
(2023.2.8更新)