タブレットPC 【Tablet PC】

概要

タブレットPC(Tablet PC)とは、タッチパネルですべての操作をうことができる携帯型のパソコン製品。似た用語との混同や歴史的経緯で複数の異なる意味で用いられる。

薄型の筐体に液晶画面などを備え、画面を指でタッチする操作で使用することができる個人用の携帯型コンピュータを「タブレット端末」という。「タブレットPC」という場合はこのタブレット端末の特徴と従来のノートパソコンなどの特徴を何らかの形で併せ持ったものを指すことが多い。

歴史上最初に「タブレットPC」という用語が用いられたのは2000年代初頭で、2001年に発売された米マイクロソフトMicrosoft)社の「Windows XP Table PC Edition」を搭載したタッチ操作の携帯パソコン製品を同社ではタブレットPCと呼んでいた。これはあまり普及せずにすぐに打ち切られた。

2010年代に米アップルApple)社の「iPad」やAndroidタブレットなどのタブレット端末が普及すると、タブレット端末のことを指して「タブレットPC」と呼ぶ人たちが現れた。この意味で用いる人は現在でも多く見られる。

一方で、2010年代にはWindows 8Windows RTなどで動作するキーボードのないタブレット端末Windowsタブレット」も現れ、他のパソコン製品と同じようにWindowsで動作する点を重視してこれを「タブレットPC」と呼ぶことが多かった。

その後、Windows 10以降の時代には、着脱式のキーボードや、ヒンジが一回転してタッチパネルを外向きにして折り畳める機構を備えたノートパソコンタブレット端末兼用の「2in1タブレット」(2in1ノートパソコン2in1デバイスとも呼ばれる)が一般的になり、現在はこれをタブレットPCと呼ぶことが多い。

(2024.7.8更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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