ゴースト 【ghost】
概要
ゴースト(ghost)とは、霊、亡霊、怨霊、幽霊、幻、幻影、痕跡、面影などの意味を持つ英単語。写真や映像がノイズや光学現象で乱れ、本来映っていないものが映る現象を指すことが多い。音声・映像再生時のゴースト
音声や映像を外部から受信して再生する際に、わずかに遅れて届いた同じ信号が本来の内容に重なって再生される現象をゴーストという。
音声の場合はこだまのように同じ内容が少し遅れて小さな音で重なって聞こえ、映像の場合は少しずれた位置に同じ内容がうっすら重なって表示される。これを幽霊になぞらえてゴーストという。主にアナログ信号の伝送・再生に伴って生じるもので、近年のデジタル伝送方式では信号処理の過程で除去されるようになっていることが多い。
ラジオやテレビの放送など伝送経路に電波を含む場合は、電波の回折や反射で同じ信号が複数の経路に分かれて時間的にずれて届く「マルチパス」現象により発生することが多い。
音響・映像機器の接続に伴って起きる場合は、ケーブルなどの信号線やコネクタなどの接合部、終端回路などの不具合や不整合で電気信号に反射波が生じ、本来の信号に遅れて届くために生じることが多い。
写真のゴースト
カメラで太陽など強い光源を含む光景を撮影したときに、像内にシミのように周囲と明るさや色味の異なる小さな領域が点々と並んで映り込む現象をゴーストという。レンズ内の反射によって起きるフレア現象の一種で、光源と画像中心を結ぶ直線上に、中心を対称にして並ぶ。
(2021.6.15更新)