コモディティ 【commodity】
概要
コモディティ(commodity)とは、商品、日用品、必需品、一次産品、汎用品、便利なもの、などの意味を持つ英単語。外来語としては生産者による違いのない汎用品のことをコモディティという。ビジネスの分野では、どの生産者・販売者が扱う製品も品質や特性にほとんど違いがないような商品(財やサービス)のことをコモディティという。典型的には農産物や鉱物資源、エネルギー資源などの一次産品、規格化された素材製品や化学製品、機械部品などが該当する。
コモディティとみなされた商品は個別の品質や特性は考慮されず、価格や納期、在庫量、供給量といった量的な側面のみに着目して取引される。砂糖や石油など国際的に大量に取引される商品については取引所(商品市場、コモディティ市場)が開設され、トレーダーによって株式のように現物や先物が売買されている。
売買される物品やサービスだけでなく、人材、職能などについても「代わりが簡単に手に入る」という状況を指してコモディティと言うことがある。また、当初は生産者が機能やブランドなど特徴を打ち出して競争していたのに、次第に商品の特性が均質化していきコモディティとなっていく状況を「コモディティ化」(commodification/commoditization)という。
(2024.8.19更新)