オーバーヘッド 【overhead】
コンピュータで何らかの処理を行う際に、その処理を行うために必要となる付加的、間接的な処理や手続きのことや、そのために機器やシステムへかかる負荷、余分に費やされる処理時間などのことをオーバーヘッドということが多い。
通信の分野でも、送りたいデータや信号そのものとは別に付加的に必要となる、通信制御や誤り検出・訂正などのためのデータのことや、それを処理、伝送するために余計にかかる負荷や時間のことをオーバーヘッドという。
「頭上の」という本来の意味から派生して、機器の種類や物理的な構造を表す用語としても用いられる。例えば、平台に置いた書類などを台から立ち上がったアームの先端に取り付けたカメラで上から写す構造のカメラを「オーバーヘッドカメラ」、原稿台の上に立ち上がったアーム先端のミラーで像を壁面に投影する構造のプロジェクターを「オーバーヘッドプロジェクター」(OHP)という。
他の分野の用例
一般の外来語としては、球技でボールを打つ際に打点が頭より高いことをオーバーヘッドと表現することがある。主にテニスやサッカーで用いられる表現で、サッカーの場合はジャンプして足を頭より上げて蹴ることを意味する。
また、ビジネス分野では会計における間接費を英語で “overhead expense” あるいは “overhead cost” と言うため、業務や事業を遂行するのに伴って間接的にかかる工数や費用、人員などのことを指してオーバーヘッドと呼ぶことがある。
(2024.2.29更新)