webpack

概要

webpackとは、Webアプリケーション開発ツールの一つで、複数のモジュール(プログラム部品)に分かれたJavaScriptプログラムを一つのファイルにまとめるモジュールバンドラと呼ばれるツールオープンソースソフトウェアとして公開されている。

大規模なWeb開発ではESモジュール(ECMAScript Modules)などの仕様を用いて機能ごとにプログラムを分割して個別に開発し、全体を統合してアプリケーション構築するという手法が用いられることが多い。その際、webpackにより個別のモジュールを一つのプログラムファイルに連結することができる。

モジュール間には依存関係モジュールAの実行にはモジュールBが必要、Bの実行にはCが必要…といった関係)が存在する場合があり、必要なモジュールを調べて集めなければならないが、webpackは依存関係を自動的に解析して必要なものを連結してくれる。

開発規模が大きくなるとモジュールの数も増大するが、多数のファイルを一つにまとめることでWebアプリケーションの展開時にはクライアントWebブラウザ)側へ一度のHTTPリクエストでまとめてプログラムを送り込める。CSSファイルスタイルシート)や画像ファイルなど関連するファイルを組み込む機能や、ESモジュールなどの仕様に対応しない古いブラウザでも実行できる形式に変換する機能もある。

webpackはドイツのWeb開発者トビアス・コッパース(Tobias Koppers)氏が開発を創始し、2014年に初版がMITライセンスに基づいてオープンソースとして公開された。JavaScript実行環境としてNode.js依存しており、事前にNode.jsの導入が必要となる。

(2021.5.23更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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