Windows Hello
概要
Windows Helloとは、Windowsにおける利用者の識別・認証機能の一つで、従来のパスワード認証に代えて、指紋認証や虹彩認証、顔認証など生体認証技術を利用して本人確認を行なうもの。Windows 10で導入された。サインイン時などにユーザー名やパスワードを入力するのに代えて、カメラやセンサーなどが生体情報をスキャンし、自動的に利用者の識別とサインイン処理を実行する。指紋認証を利用するには指紋リーダーが必要で、虹彩認証と顔認証には特別な赤外線カメラが必要となる。一般的なWebカメラやタッチセンサーなどでは利用できない。
パスワード認証ではパスワードを詐取するだけで第三者が本人に「なりすまし」できてしまうが、生体認証では一人ずつ異なる身体的特徴を利用し、認証時には生身の身体からしか情報を入力できないため、本人以外が認証をパスするのは極めて困難となる。
また、パスワードの代わりにPIN(Personal Identification Number:暗証番号)を利用してサインインする手段も提供する。4桁の番号を入力して認証する方式で、番号は端末自体の内部に保存されるため、外部に漏洩しても遠隔から不正に操作する手段として用いることはできない。
(2022.7.4更新)