VESA 【Video Electronics Standards Association】
概要
VESA(Video Electronics Standards Association)とは、コンピュータの表示(ビデオ)機能やディスプレイ装置、および両者の接続・通信などに関する技術規格の標準化を行う業界団体。1989年に設立され、世界の情報関連機器メーカーなど300社以上が加盟する。本部は米カリフォルニア州サンノゼ市。日本では「ベサ」と呼称されるが、英語読みは「ヴィーサ」に近い。現代でよく知られるのは薄型ディスプレイをマウントアームなどに取り付ける接合部の標準規格である「FDMI」(Flat Display Mounting Interface)規格で、これを指して「VESAマウント」「VESA規格」などと通称することが多い。
よく知られる技術規格として、コンピュータとディスプレイを接続する「DisplayPort」、ディスプレイの省電力モードを制御する「DPMS」(Display Power Management Signaling)、ディスプレイの識別情報や設定情報を伝送する「DDC」(Display Data Channel)「EDID」(Extended Display Identification Data)「DisplayID」などがある。
古くは「VLバス」(VESA Local Bus)や「VMC」(VESA Media Channel)などコンピュータ内部のビデオ回路に関する規格も策定していたが、近年ではディスプレイ装置やコンピュータとディスプレイの接続に関する規格を中心に標準化を進めている。
(2021.6.22更新)