VESA【Video Electronics Standards Association】
概要

VESAは、異なるメーカーの機器同士が円滑に接続・動作できるよう、映像関連の標準規格を策定している。日本では「ベサ」と呼ばれることが多いが、英語では「ヴィーサ」に近い発音となる。加盟企業にはディスプレイメーカー、半導体メーカー、コンピュータメーカーなど様々な分野の企業が名を連ねる。
一般利用者に最も身近な規格は、薄型ディスプレイをモニターアームや壁掛けブラケットに取り付けるためのネジ穴位置と寸法を定めた「FDMI」(Flat Display Mounting Interface)規格である。「VESAマウント」「VESA規格」とも通称され、対応製品には「75×75」「100×100」のようにネジ穴間隔をミリ単位で示した表記が用いられる。
ディスプレイ接続に関しては、コンピュータとディスプレイをデジタル映像信号で結ぶ「DisplayPort」が代表的な規格である。DisplayPortは世代ごとに伝送速度や機能が強化されており、高解像度、高リフレッシュレート、HDR表示といったディスプレイ技術の進化に対応してきた。
また、ディスプレイの省電力モードを制御する「DPMS」(Display Power Management Signaling)、ディスプレイの識別情報や対応解像度などをコンピュータへ伝える「DDC」(Display Data Channel)、「EDID」(Extended Display Identification Data)、「DisplayID」などの技術仕様も策定している。
かつてはコンピュータ内部の映像回路に関わる規格も手がけており、1990年代前半のパソコンで広く採用された拡張バス規格の「VLバス」 (VESA Local Bus) などを策定していた。VLバスはその後PCI規格に置き換えられて終息し、現在はディスプレイ装置およびコンピュータとディスプレイ間の接続・通信に関する標準化を主な活動領域としている。