SQLite

概要

SQLiteとは、オープンソースリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)の一つ。他のソフトウェアに組み込んで利用することを想定した軽量な仕様が特徴。著作権が放棄されたパブリックドメインソフトウェアとして公開されている。

他の多くのDBMSが単体で動作するサーバ型のソフトウェアなのに対し、SQLiteは主にソフトウェアに組み込まれてその一部として動作する。ソフトウェア開発者は自らDBMS機能を開発しなくてもSQLiteを組み込めば容易にソフトウェア内にDBMS機能を搭載できる。

SQL文によるデータベースの操作のほか、トランザクション処理トリガービューなどの機能にも対応している。処理性能や現実的に扱えるデータベースの規模は本格的なDBMS製品に及ばないが、全体で数百KB程度とコンパクトで、携帯機器など記憶容量に余裕のない環境でも軽快に動作させることができる。

データベースは単一のファイルにまとめられ、利用者メンテナンスなどをう必要はない。他のシステムファイルを複製・移動するだけでそのシステムから読み書きが可能となる。ファイルを使わずインメモリデータベースとして動作させることもできる。

データベースにはプログラム内からAPIなどを利用してアクセスできるほか、標準添付のコマンドラインツールOSシェルなどから利用者が直に操作することもできる。外部の開発者によってグラフィカル(GUI)な操作環境も公開されている。

AndroidAdobe AIRにはSQLiteがあらかじめ組み込まれているほか、プログラミング言語ではPHPPythonが標準で対応している。他の多くの著名なプログラミング言語向けのライブラリなどもSQLite側が標準で用意しており、様々な環境に組み込んで使用することができる。

(2019.8.23更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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