Chromecast
概要
Chromecastとは、スマートフォンやパソコンなどで再生している動画や音声などのメディアコンテンツをテレビで再生することができる小型の装置。米グーグル(Google)社が開発、販売している。デジタル対応テレビ受像機やディスプレイ装置などのHDMI端子に差し込むことができる手指ほどのサイズの極小さな装置で、コンピュータと無線LAN(Wi-Fi)で接続し、コンピュータ側のWebブラウザなどで再生している動画や音声をテレビで再生することができる。
コンピュータ側が受信したデータを転送するのではなく、Chromecast自体が指定したコンテンツを受信してテレビに映し出す仕組みのため、転送に伴う遅延などは生じない。コンピュータ側の表示画面そのものをテレビに転送して操作するミラーリング機能を利用することもできる。
対応するコンピュータはAndroidやiOSで動作するスマートフォンやタブレット端末、同社製Webブラウザの「Google Chrome」が動作するパソコン(WindowsやmacOSなどで稼働する機種)で、テレビ側はHDMI入力に対応していれば動作する。動画配信サイトなどの側も対応している必要があるが、非対応のサイトでもミラーリングで表示することは可能。
最初の製品(第1世代)は2013年に米国向けに発売され、2014年に日本国内での販売が開始された。これまでに第3世代まで発売され、音楽再生に特化した「Chromecast Audio」や高精細ビデオ(4KやHDR)に対応した「Chromecast Ultra」などの派生商品もある。
(2020.9.30更新)